エビスザメは全長約3mになる大型のサメで、大昔に絶滅した種類と共通点が多く、原始的なサメの一種と考えられています。
また関東地方などの方言では、大漁をもたらしてくれる福の神という意味で、ジンベエザメのことを「えびす鮫」と呼ぶことがありますが、両者は別物なので注意が必要です。
(http://www.kaikyokan.com/cgi/fish4/313.htmより引用)
エビスザメの生態
エビスザメが原始的なサメと考えられる理由は、
エラ孔(あな)と
背びれの2つの体の特徴によります。
①現在生息する多くのサメが左右に
5対のエラ孔を持つのに対し、エビスザメは
7対のエラ孔を持っています。
・一般的なサメのエラ孔(http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/4515/biology.htmより引用)エラ孔が7対あるのは、エビスザメにエドアブラザメを加えた
2種だけです。
そもそもエラ孔が5対でないサメは、世界で
6種類しかいません。
②また、ほとんどの鮫は複数の背ビレを持っていますが、エビスザメは背びれが後方の
1つしかありません。
・一般的なサメの背ビレ(http://www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/4515/biology.htmより引用)
・エビスザメの背びれ(wikipediaより引用)背中に大きな背びれがないせいで、なんだかおとなしそうに見えますね。
しかし、見た目とは裏腹に比較的どう猛で、
アザラシや
イルカ、
小型のサメなどを捕食するそうです。
その際、群れで狩りをするので、古代の鮫も同じように狩りをしていたと考えられています。
このエビスザメ、日本の水族館ではほとんど展示されていないようで、大阪の
海遊館などの一部の水族館でしか見ることができないそうです。
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